仮想通貨を始めると、見慣れない言葉で戸惑うことも多いと思います。
どれも事前知識が無ければ何を指したどんな意味なのか検討も付きませんよね。
一般的に仮想通貨取引所と言われていながら、販売所というワードが出てくるとその違いに混乱してしまうことと思います。
そこで今回は、仮想通貨で頻繁に登場するワードを解説していきたいと思いますので、
初心者の方にご参考頂きたいと思います。
アルトコイン
アルトコインはAlternative coinの略称となり、別名オルトコインとも言います。
捉え方としてはビットコイン以外の仮想通貨で問題ありません。
この経緯としては、世界で最初に誕生した仮想通貨がビットコインであり、
それ以外の仮想通貨はビットコインの後に作られたものであるため、
Alternative=代案・主流に変わる新しい coinとなります。
ビットコインの後発ということで、既存の問題点を改善したものが多くなっており
イーサやリップル等がそれにあたります。
ちなみに現在は2000種類以上のアルトコインがありますので、全てを覚えることは困難ですし、その必要はありません。
又、初心者の方はアルトコインという通貨が存在すると思ってしまう場合もありますので
しっかり覚えておきたいですね。
草コイン
こちらもアルトコイン並みによく聞くワードです。
草コインとはシンプルに時価総額が低い仮想通貨と覚えておけばいいでしょう。
明確に草コインの定義が存在するわけではないのですが、エンジンコインやクアンタム等は草コインに区別されています。
時価の他には技術的な優位性や使用目的の有無などが分類根拠とされており
草という名前自体にも明確な定義はありません。
一説には笑ってしまうほど無名な通貨で、ネット用語で笑うことを「草を生やす」と表現するので、それが由来ともいわれています。
草コインとアルトコインの違いは?
ここまで解説した中で多くの方が疑問に思う事が、
草コインとアルトコインの違いはどこにあるのか。ということだと思います。
草コイン自体の定義はボンヤリしていますが、
結論としてアルトコインとの違いに関しては比較的明確な区別があります。
アルトコイン=ビットコインにはない機能があり、時価総額や需要が高い仮想通貨です。
草コイン=需要や知名度が無く価格も安く提携企業が少ない為機能性がない。
確かにビットコイン以外はアルトコインということになってしまいますが
草コインはさらにアルトコインが細分化されたものであるという理解で問題ないでしょう。
詐欺コイン
こちらも明確な定義はありませんが、「詐欺の為に作られた仮想通貨」という認識で問題ありません。
SNSやブログ等で詐欺業者が活動しやすくなっている現在、正式な取引所で購入できないような通貨には手を出さないのが無難です。
取引所?販売所?
一般的に口座を開設しようとする時は、仮想通貨取引所を選ぶところから始まります。
しかし取引所とは言っても、サービスを見れば販売所とも記載されており混乱してしまう方が多く見られます。
取引所
トレーダー同士が希望の売買価格を指定して仮想通貨を取引する方式。
具体的に解説すると、100円で買いたいと思うトレーダーと100円で売りたいトレーダーの注文がマッチングして取引が成立するといった流れです。
従って、100円で買いたいと思っても、100円で売りたいというトレーダーがいない限り注文が成立することはありません。
この方式は株式で行われるものでして、経験者の方はすぐに馴染むと思います。
前述したマッチングが成立しないと売買ができない点に加えて、
各業者が取引所として扱っている通貨の種類が少ないというデメリットは否めません。
一方で、間に入る業者の手数料は大幅に削減できるメリットがありますので
ある程度取引に慣れてきたら切り替えてみることをおすすめ致します。
販売所
トレーダーが仮想通貨取引所から通貨を購入する方式です。
他のトレーダーとマッチングする必要がなく、希望の価格ですぐに購入することが出来ますので、
初心者の方が最初に取り組みやすい方式と言われています。
もちろんチャンスを逃さずエントリーしたい場合等に好んで利用している上級者も決して少なくありません。
デメリットとしてはスプレッドが広い点でしょう。
ビットコインであれば現物取引で十数万円分の開きがある場合もあります。
その他のよく出てくる仮想通貨ワード
ブロックチェーン技術
ビットコインに利用され、中核ともいえる取引データ技術。
複数の取引データをブロックごとに纏めて、連なるように保存された状態が名前の由来となっています。
特定の管理機関を持たない仮想通貨だからこそ活かせる技術であり、各ユーザーのコンピューターに保存され、システム障害に強い特徴があります。
ボラティリティ
FXや株式などの相場に於いて使われる用語で、価格の変動率の大きさを示す指標となります。
価格が大きく上下していることを「ボラが大きい・高い」
値動きが少ない状態を「ボラが小さい・低い」と言います。
レバレッジ
仮想通貨での信用取引はレバレッジ取引とも言われます。
日本語では「てこの原理」という意味になり、レバレッジ4倍であれば
本来100万円必要なところを25万円で取引することが可能になるというものです。
しかしもちろん損失も同じ倍率が発生しますので、初心者の方にはおすすめできません。
ビットコインETF
ビットコインを投資対象の一つに加えた上場投資信託。
ETFはExchange Traded Fundsの略称で、株式と同じように証券会社を通じて取引が出来ます。
取引と言っても、資金を預けた専門家が代わりに運用してくれるサービスとなっており、堅実に年単位で利益を出すことが出来ます。
株式や債券等に資金を分散してポートフォリオを作成してくれるのもメリットの一つです。
まとめ
仮想通貨を始めたばかりでは、普段の生活で全く縁のない用語に混乱してしまうと思います。
アルトコインや草コイン等、ある程度感覚的な線引きがされているものもあり
慣れるのに少々時間が必要なことも難易度を高めている要因でしょう。
しかし、取引を進めていくうちに肌で感じ取って覚えることが出来ますので、苦手意識を持たずに身につけて頂ければと思います。