FXをこれから始めようとする際に重要になるのが、口座選び。
大手や実績の若いところまで、大変多くのFX会社が激しく競い合っています。
その際に、一つ大きな悩みどころとして挙がるのが「国内FXと海外FX」はどちらにすればいいのか。何が違うのか。どちらが安全なのか。というポイント。
「国内FXはレバレッジがシビアですぐロスカットになりそう。」「海外FXは逆にハイレバレッジで危険なんじゃないか」といったよくある疑問をお持ちの方も、今回の記事で解消して頂ければ嬉しいです。
そもそも国内FXと海外FXは何が違うの??
1.まず初めに国内FXと海外FXの根本的な違いはなんでしょう。
決定的な違いは「日本国内企業が運営しているか、国外企業が運営しているか」という点になります。
ですから当然、海外の方にとっては、日本国内のFX会社も海外FXです。
そういった背景があり、海外FXの出金手配等は英語表記であることが多く、サポートチームも日本語対応可能な外国人である場合があります。
又、もう一つ解説するべき大きな違いとして、「海外FXは日本の法規制外」という点です。
これは日本国内のFX会社では25倍を最大レバレッジに規制していることに対して、海外FXは200倍~1000倍で取引できることが殆どです。
加えて、税制面でも国内では一律20%が利益に対して計算されますが、海外では利益の額に応じて50%程度まで引き上げられるのも特徴であったり、
海外では1ロット=10万通貨。国内では1ロット=1万通貨に設定されている点も注意も注意が必要ですね。
こうして具体的に挙げてみると、国ごとの規制や税金面での違いなど、トレードライフに与える影響は見過ごせないものがあります。
国内FXのメリットとデメリット
メリット
税金面で有利
国内FXでは、利益に対して20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)が税率として定められています。
FX業界では、年収で億単位を稼ぐ方もいるので、そういった方にとっては大きなメリットとなっており、ほぼの日本人億トレーダーが国内FXを利用しているのではないでしょうか。
- 最大レバレッジ25倍で安全トレードができる
最大レバレッジ25倍で安全トレードができる
国内FXでは25倍が最大レバレッジとなります。
具体的に言うと、1万通貨で約5万円の証拠金が必要になりますが、逆に言えばこれは過剰なレバレッジをかけずに損失を限定してトレードできるということ。
自制が利かずに過剰なハイレバレッジになってしまう恐れが無いのは安全要素として大きいです。
デメリット
ロスカット水準が高い
国内FXでは、海外に比べて比較的高いロスカット水準が設定されています。証拠金の減少を抑えてくれるシステムである一方、50%~100%という比較的高い水準で下回った段階で自動的にロスカットされてしまうのはプレッシャーになってしまう可能性がありそうです。
証拠金以上の損失が発生する場合がある
FXの世界では時たま起こる、相場の異常な乱高下。
スイスフランショックや、年末年始のフラッシュクラッシュ等、誇張ではなく一瞬で数百PIPSが乱高下します。
その際に証券会社のシステムが検知し切れない速度でロスカット水準を大きく下回ってしまうと、証拠金以上の追証(追加証拠金)を要求されることになってしまいます。
(もちろん、損切り設定等をしっかり対策していればある程度予防は可能です)
資金力がないと大きく稼ぐのは難しい
メリットの部分でも紹介したレバレッジ規制ですが、反対にデメリットにもなります。
最大でレバレッジ25倍となっておりますので、安全に堅実なトレードで万単位を稼ぐには100万円以上が相場でしょう。
少額の10万円から始めることも可能ですが、稼げるとしても一日数円~数十円程度になる場合が殆どです。
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海外FXのメリットとデメリット
メリット
ハイレバトレードが可能
海外ではレバレッジの法規制が存在しませんので、200倍~1000倍での取引が可能です。レバレッジが高ければ高いほど少ない証拠金でトレードが可能なので、少額で始めたい方にとっては大きな魅力でしょう。
圧倒的安心感のゼロカットシステム
海外FXでは、ゼロカットシステムを搭載している会社が多くあります。
これは損失が証拠金以上にならないよう、FX会社が保証してくれるシステムとなっており、大きな相場変動が起こっても追証で苦しむことがありません。
これは大変大きなメリットと言えるでしょう。
ボーナスが充実している会社がある
海外FXでは、入金額の100%分のボーナスが付与されたり、その他にも高い水準でボーナスが付与されるFX会社があります。
100%といえば、50万円入金すれば100万円としてトレードができることになりますので、少額資金で始めたい方には有難いですね。
デメリット
レバレッジの自己管理が必須
海外FXではレバレッジが数百倍に設定されていることが多いですが、ハイレバレッジトレードは相応のリスクが伴います。
トレードや利益にフォーカスし過ぎて、ロット過多の状態となり大きな損失にならないように注意が必要ですね。
出金に1週間~10日前後かかる場合がある
海外運営という特性上、出金の際は海外銀行から出金となりますので、現地での出金→中継口座を経由→着金の流れになり想定以上に時間がかかります。
出金時に手数料がかかる
海外FXでは、海外銀行からの出金をする際に手数料が発生します。
大体600円~2000円を見ておくといいでしょう。
リフティングチャージ等、銀行によって多少なりとも安くなる場合もあるので、事前に調べることをお勧めします。そして、ビットウォレット等の口座を間に挟むことにより大幅にコストを削減することが可能です。
海外と国内どちらが向いているのか??
国内FXに向いているのはこんな人
- 低レバレッジでコツコツ運用していきたい
- 入出金にストレスを感じたくない
- サポートの問合せはサクサクスムーズに行いたい
海外FXに向いているのはこんな人
- レバレッジを大きくして利益も大きくしたい
- 英語耐性がある
- ボーナスやゼロカットでお得且つ安全にトレードしたい
以上を目安に国内と海外口座を使い分け頂ければ問題ないと思います。
一方で、レバレッジが1000倍=ハイレバトレードで危険。という認識は少し誤っています。
レバレッジが1000倍であれば、それだけ少ない証拠金で運用が可能ですので、運用ロットが少なければ少ないほど安全にトレードができます。
ハイレバで危険なトレードにするかどうかはトレーダー次第になります。
まとめ
それぞれの特徴を理解できれば、自然とどちらが自分にマッチしているかが判断できるかと思います。
しかし根本的に共通しているのは、「トレードを危険にするかどうかは自分次第」ということ。
レバレッジが高いから危険。ロスカット水準が高いから怖い。という不安自体は資金管理をしっかりすることで十分に解消が可能ですし、その他の不安要素に関しても、口座起因ではなく、自分次第という場合が多々あります。
これから口座を開設するという方は、自分で解決できる要素と、口座次第で発生する要素をうまく整理して検討してみて頂ければと思います。
国内と海外では運用上の仕様も異なってきますので、今回の記事が少しでもお役に立てば幸いです。