FXと言えば、自分で値動きを見極めて、エントリーし、ポジションを持ち、タイミングを見計らって利確。
毎日のようにニュースや相場情報をリサーチしてチャートを逐一チェックするものという認識が一般的。
しかし相場参加者の中には、「自動売買」を駆使して利益を積み重ねているトレーダー達が確かに存在しているのです。
インターネットを見ると、「詐欺」「勝てない」等のネガティブな情報もありますが
正しい商品を選び、人脈を構築することで優秀なソフトに巡り合うことは可能です。
事実、筆者もMAM口座とEAソフト、そして裁量トレード(自分でやるトレード)の分散投資で相場に参加しています。
むしろ、裁量トレードが一番収益性が低いという残念な月もあるほどです。
時間効率的な側面から考えても、自動売買で運用して安定的に利益を積み増せるのは理想の投資スタイルと言えます。
今回は自動売買の種類から、それぞれの特性についてご紹介させて頂き、今後の皆さんの収益向上にお役立て頂ければ幸いです。
自動売買の種類
自動売買と言えば、パソコンにソフトをインストールしてあとは放置するだけ。といったイメージをお持ちかもしれませんが、厳密には正しくないと言えます。
プログラミングソフトのロジックを基に自動でトレードをする物もあれば、上級トレーダーが代わりにトレードをする物もあり、様々な種類があるのです。
EA
エキスパートアドバイザーの略称で、FXの取引プラットフォーム(主にMT4)にインストールし、エンジニアが構築したロジックに基づいて取引を行います。
EAまとめ
正直な実感として、EA一本で資産運用するのは少々心もとないかもしれません。
EAソフト毎に特性が変わるので、二つ以上を組み合わせて運用するのがいいでしょう。
また、インストールしたPCは24時間稼働させて、プラットフォームをアクティブにしておく必要がありますので、環境がない方はVPSを準備する必要があるのも難点です。
しかし、月利30%を叩き出す高性能EAも存在していますので、投資の原則である分割投資の一つとして利用するのが理想的だと思います。
相場が乱高下するタイミングなどでは、事前にアナウンスしてくれる運営もいますので
その際はソフトをOFFにしておく程度の管理は必要ですが、
過信し過ぎることなく、サブの位置づけで利用出来れば大変効果を発揮する自動売買の形態です。
MAM(マム)
MAMとは、プロトレーダーに資金を預けて代わりに運用してもらうものです。
早速一つ注意点なのですが、「個人間で資金を預けて運用してもらう」ことではありません。
MAMをしっかり運用しているトレーダーは、証券会社と提携を結び「MAM口座」を保有しています。
そしてそのMAM口座に紐づいた子口座を、資金元のトレーダーに付与する仕組みです。
そもそもMAM口座も持たずに代わりに運用するというトレーダーに遭遇した場合は、最大限疑うようにしましょう。
MAMまとめ
EAほどのインストール手順もなく、指定されたFX会社の口座を開設して、入金すればほとんどは手順完了です。
イニシャルコストも基本的には無料(逆に有料の場合は注意)ですので、資金はあまりないけどプロにお願いしたい。という場合には大変有効だと思います。
トレード毎の利益から一定割合が報酬として引かれますが、実感としてはほぼ気になりません。
しかし、プロトレーダーは初心者が思っているよりも損切りを細かくするので、トレード履歴を見て不安になってしまう方はあまりおすすめできないでしょう。
FXの原則は月単位、年単位の収支で評価することですので、その点は投資と割り切って静観することが必要です。
又、デメリットでも挙げたMAMトレーダーによる成績の変動にも注意が必要です。
スキルも十分ではないのに運用資金欲しさだけで集客して、資金を溶かすという事例も残念ながら多数あるので、MAM口座を検討する際は慎重に選ぶことをおすすめします。
実際に筆者が利用しているMAM口座は安定して積み重ね、トレード時の維持率も10000以上をキープしています。
実際に優良なMAM口座はしっかり存在しますので、根気よく慎重に探すようにしましょう。
PAMM
プロトレーダーに資金を運用してもらう点はMAMと変わりませんが
大きな違いは「トレードの中身が見えない」ことです。
利益と損失の結果しか開示されないという点に注意が必要ですね。
そして余程信頼できる関係性を構築したトレーダーに依頼することが大切です。
PAMMまとめ
MAMとは違い、自分自身のトレード手法を明かさないのがPAMMです。
不透明性が大きい運用なので、慎重に選ぶようにしましょう。
筆者はPAMMでの運用はしていませんが、実際に利用している方もいらっしゃり、結果さえ伴っていれば気にならない。という方はおすすめできると言えます。
まとめ
これから自動売買を検討している方は、以上の情報を踏まえて是非ご検討頂ければと思います。
しかし、全てに於いて共通しているのは、「負けることもある」という点です。
FXに絶対はありませんので、月単位で負けてしまう場合、ドローダウンしてしまう場面は発生すると思った方が無難です。
それでも、裁量トレードより安定する可能性がありますので、裁量と自動売買をしっかり天秤にかけて検討しましょう。
ちなみに筆者の場合は、MAM40% EA2種40%裁量20%程の配分で分割していますので、リスクを分散して運用するのがおすすめです。
又、MAMやPAMMの場合は運営元に「IB報酬」というFX会社からの紹介報酬が発生することがほぼで、これが詐欺に繋がるパターンもあります。(IBに関しては別記事でご紹介致します)
メリットとデメリットをしっかり理解して、上手く運用の軌道に乗せることが出来れば、大変効率的な運用となりますので、今後の方向性の一つとしてお役に立てて頂ければ幸いです。