FXのおすすめテクニカル手法(移動平均線・ダイバージェンス)を覚えよう

移動平均線・ダイバージェンス FX
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ある程度勉強を進めてくると、トレンド転換とまでは言わなくても、細かく反発する場面に遭遇すると思います。

この反発ポイントを掴むにはどうすればいいのでしょうか。

又、トレンド転換はチャートの型だけで判断するしかないのでしょうか。

今回はそうした疑問にお応えできるように、移動平均線とダイバージェンスの解説をしていきたいと思います。

この二つは、前回解説したチャートパターンから読み解く手法よりも、「より可視化された」手法になっており、トレーダーとしては今後長く利用していけるものです。

上級者も多くの方々がメインで使っていますので、是非覚えて頂けますと幸いです。

移動平均線

移動平均線とは、トレードプラットフォーム上で期間を設定し、その期間中の平均価格を線でつなぎ、サポートライン、レジスタンスラインとして活用できるだけではなく、期間の異なる平均線同士を組み合わせて交わるポイントなどでトレンド転換を判断する材料にもなります。

上記は、5日、25日、75日の移動平均線を表示させたチャートになります。

移動平均線は、相場全体でも非常に強く意識されるもので、長期間の移動平均線ほどサポレジやトレンド判定の確度は高くなります。

従って、週足+200日移動平均線の組み合わせは大変強力な根拠になります。

もちろん、各足でしっかり反応しているので

「今のはなぜ突然反発したんだろう。」「なぜ上値が抑えられてるんだろう」

こういった時は、足を切り替えて移動平均線を表示させてみて下さい。

30分足ではなにも反発根拠が見られなくても、他の足では移動平均線にタッチしてそこが起点になっている場合が往々にして見られます。

まずは表示だけさせてみて、過去検証してみても面白いかもしれませんね。

又、シンプルに長期の移動平均線が上下どちらに向いているかでトレンドを判断することも可能となっているので、可視化されている上に、判断基準がシンプルなのは一つの強みになります。

移動平均線もう一つの使い方

移動平均線は、組み合わせることで相場のトレンドを判断する使い方ができます。

短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜けることを

ゴールデンクロス(GC)と呼び

逆に短期が長期を上から下に突き抜けることを

デッドクロス(DC)と呼びます。

ちなみに画像では、短期が中期を下に突き抜けており、チャートも綺麗に下落していることが分かりますね。

GCは買いサイン、DCは売りサインとして利用することができますので、これも移動平均線の重要な使い方になります。

一方で、移動平均線には覚えておきたい弱点もあります。

過去の値動きを平均値として割り出している性質上、「チャートの後を追う形」になりますので、先の相場を予測するものではなく、あくまで過去の値動きから作り出されるものであることを念頭に置いた方がいいでしょう。

ですが、あらゆるテクニカルで基本に据えられている程にメジャーなツールとなっていますので、その点さえ自分自身でカバーできれば、強い味方になってくれることは間違いありません。

ダイバージェンス

ダイバージェンスとは、言い換えると相場の逆行現象のことです。

この判断にはオシレーター系指標に分類されるMACDやRSIを主に利用します。

オシレーターとは

振り幅を意味し、相場が今買われ過ぎ、売られ過ぎが判断できる手法です。代表的なものでは、ボリンジャーバンドやストキャスティクス等も勉強過程で聞いたことがあるのではないでしょうか。

そしてMACDはトレンド相場の強弱を判断するのに便利な、移動平均線を基に形成されたシグナルツールで、二本のラインがGC、あるいはDCとなった際にエントリー根拠とすることが出来ます。

一方RSIは一定期間のチャートの変動幅を基に、買われ過ぎか売られ過ぎを判断できるものです。レンジ相場の時に使いやすいツールと言われています。

中間の50%から上か下かというシンプルなものになっているので、初心者の方も取り入れやすいですね。

一般的には、この二つを組み合わせて利用しているトレーダーが多く、トレンド、レンジ相場の双方で使い分けて判断材料としているようです。

どちらのツールもそれぞれを取り上げると、計算方法や仕組みの解説が込み入ってしまうパターンが多いので、今回は通貨強弱を判定する際に、実戦で多くのトレーダーが目安としているダイバージェンスにフォーカスして解説していきたいと思います。

結局のところ、RSIやMACDを利用する本質的な部分はこのダイバージェンスに行き着くとも思っています。

提供:FX総研

上記の画像を見て頂けると、ポイントAではチャートが高値を切り上げているのに対し、同じ時間のRSIは高値を切り下げています。

この、チャートとオシレーターのそれぞれの波形が逆行している現象(逆行現象=ダイバージェンス)が現れると、トレンドの転換サインであると言われています。

ポイントBの方は更に顕著で、明確なトレンド転換のサインと言えるでしょう。

チャートは安値の切り下げをしているのに対して、同じ時間のRSIは切り上げが発生していますね。

1で解説した、ダブルトップ(ボトム)等と組み合わせるとより効果的に検証ができますし、仮に長期の移動平均線にタッチして、サポートライン(レジスタンスライン)として機能していればさらに確度の高い根拠として採用することができます。

まとめ

今回は移動平均線とダイバージェンスについて解説させて頂きました。

やはり共通するのは、長期足であればあるほど確度が高い根拠になりますし、色々な手法を組み合わせてチャートを分析すれば、更に強い根拠が生まれますね。

大切なのは、「この分析をしているのは自分だけではない」という認識で、トレーダー達が同じ目で相場を見ていれば流れに乗ることができますし、その次を予測することも可能。上級者になれば騙しの雰囲気までもを読み解くことができます。

今回ご紹介した二つは、今後のFXライフに於いて長く利用し、深く理解していくことができますので、過去検証等で自分自身に定着させ、身につけて損はないと思います。